教育用がん登録システム

皆様は、どのようにして“がん登録実務者”を育てていますか?

がん登録実務者は資格認定後も更新試験に合格することが義務付けられており、登録データの精度を高めることも要求されています。さらに、自院のがん情報を分析・評価できている施設はまだ多くはありません。

国際医療福祉大学では、文科省の科学研究費の助成を受けて、がん登録実務者育成のための「教育用がん登録システム」を開発し、研究期間終了を受けて、希望する方に提供することにしました。FileMakerのライセンスがある方は自由に使っていただくことができます。

システム構成

Ⅰ. 演習用教材

  1. 「教育用電子カルテ協議会」に参加している教育施設は、教材DB内に作成した院内がん登録に必要な情報を集約した模擬サマリを利用できます。

  2. その他の施設は、自施設のがん登録データを利用するかPDF化した模擬サマリを利用します。



Ⅱ. 教育用がん登録システム

  1. 院内がん登録標準登録様式(2016年版)に即した項目の登録演習を行うことができます。


  1. 内容をよく理解した上で、間違いなく登録できるように4つの入力補助機能を設けました。

① プルダウン方式による選択

② 部分一致入力

③ 登録項目の解釈や説明等の情報提供

④ 日付入力時のカレンダーの活用


  1. 登録したデータの活用法を学ぶための機能

① データの検索・部位別、ステージ別、年齢階層別集計及び結果のエクセル出力が可能です。

② データベース内のがん登録情報をダウンロードして統計分析演習ができます。

③ 自施設の院内がん登録データをアップロードして利用することができます。


Ⅲ 教育用がん登録システムの利用に当たって

  1. 利用形態:FileMakerのライセンスが必要です。

自施設や個人のパソコンで使います。

FileMakerのソースファイルを提供しますので、ダウンロードして、自施設や個人のコンピュータにアップロードして使用してください。

可能な方は好きなようにカスタマイズすることもできます。

2022年9月1日から公開を予定しています。


☆ 研究発表をする場合

JSPS科研費 JP16K00486及びJP19K12277の助成を受けて、国際医療福祉大(坂本千枝子)と医療データサイエンス研究所(外山比南子、丸田美保子)が開発したものです。

としてください。


  1. 連絡先

外山比南子 (hinako-toyama@jcom.home.ne.jp)

坂本千枝子 (libra_douko5@hotmail.com)

問い合わせは、メールでお願いします。